飲み会で食べ過ぎてしまって、次の日胃もたれしてしまった、とか、食べ放題に行って胃もたれしてしまったとか。。。皆さんも一度は経験したことがあるのではないでしょうか。
今は、美味しいものが沢山ありますし、テレビやSNSなどは、美味しいものの情報であふれています。私自身、若いころは職場でも有名な食いしん坊でしたので、食の誘惑に勝つのが難しいことは重々承知しております。若いころは、食べたいだけ食べても割とどうにかなっていたのが、年齢を重ねるごとに段々とそうもいかなくなってきました。食欲と胃の許容量のギャップから食べすぎて胃腸がやられてしまうことも多々あり、しかも若いころと違ってなかなか回復しないことも。。。最近では食事の量もコントロールできるようになり、胃の調子に合わせて漢方薬で対処することにより、ほとんど胃の不調に悩まされることがなくなりました。
胃もたれの原因は様々ありますが、暴飲暴食、ストレス、冷たいものの摂りすぎ、体質などが挙げられます。食べ過ぎ飲みすぎで胃もたれを起こすことは皆さん想像がつくと思います。年齢を重ねるごとに消化能力も落ちてきますので、自分の胃の消化能力に合わせた食生活を送ることが大切です。
食べ過ぎたり飲みすぎたりしていなくても、ストレスの多い生活をしていたり、心配事を抱えていたりすると胃もたれ・食欲低下につながります。中医学では、気を巡らせる臓器である肝がストレスによって機能が低下すると、気が滞り(気滞)これが胃に影響を与え胃の不調が起こるとされています。
冷えによって胃腸の不調が引き起こされることもよくあります。冬の寒さや冷房など外からの冷気や冷たいもの生もの等の食べ過ぎによって胃腸が冷え機能が低下し、胃もたれを起こします。中国からいらした方が、日本に来て驚いたこととして、レストランではまず氷水が出てくることを挙げていました。HOTのもの以外はほぼ氷が入って提供されますし、日本は自分で気を付けないと知らず知らずのうちに冷たいものをとってしまう環境ですので、胃腸の弱い方は特に気をつけましょう。
対策としては、腹八分目を心がけよく噛んで食べること。人によって消化能力に差がありますので、胃腸に負担にならない量を把握することが肝心です。早食いの方はよく噛むことを意識しましょう。また、胃の不調を抱えている時には、冷たいものは避け消化の良いものを摂ると良いかと思います。
もうひとつ大切なのは姿勢です。猫背の状態では胃腸が圧迫されてしまい、負担がかかってしまいます。常時気を付けるのが難しければ、食べる時だけでも姿勢に気を付けましょう。
胃もたれは食欲低下を起こし、気力体力の低下につながっていきます。早め早めの対処が肝心ですので、お気軽にご相談ください。