現代は、パソコン、スマホ、コンタクトなどの影響により、目を酷使しやすい環境になっています。目の不調に悩まされている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
私も目が疲れて痙攣したり、しょぼしょぼして目が開けられなくなったり、また目が疲れすぎて頭が痛くなったりと、いろいろな症状に悩まされてきました。しかも、一度その状態になるとすぐには治りません。デスクワークをされている方は、目が疲れても何としても仕事をしなくてはいけないという方もいらっしゃるかと思います。
東洋医学では、目は「肝」と関係が深いものになります。肝は、「気」を身体のすみずみまで行き渡らせる機能(疏泄)や血を貯蔵したりする役割(蔵血)があります。また「肝は目に開竅(かいきょう)する」と言われ、肝は経絡を通って目につながっていますので、肝の状態は目に現れます。肝はストレスの影響を受けやすく、ストレスが多い生活を続けていると機能が低下し、気が滞ったり、肝の血が不足したりしてしまいます。そこから目の不調につながりますし、逆に目を酷使すると肝の血を消耗し肝にダメージを与えることになります。このように、肝と目は密接につながっているのです。
目を酷使せず、ストレスを貯めないような生活をすることが大切ですが、なかなか難しいところですよね。すぐにできる対策としてお勧めなのが、目の周りを温めること。私が受験生だったころ、何かの本で目の周りを温めることが良いと知り、洗面器にお湯をはりそこに顔を突っ込むという何とも原始的な方法を試したこともありましたが、今はレンジでチンしてすぐに使える便利なグッズもあります。疲れた目にじんわりと温かく、とても心地よいかと思います。目の周りの血行も促進されますので、手軽に行える対策として有効です。
また、目の健康をサポートする食材を取り入れることも大切です。私が若いころルームシェアをしていた中国人の女の子が、お湯に乾燥した赤い実を大量に入れたものを飲んでいるところをよく見かけました。「これは何?」と聞くと「これ枸杞の実。目にいいんだよ。目が疲れた時に飲むようにしているの」と言っていました。実際に枸杞の実は、目の症状に効く漢方にも配合されています。中国では若い女性が普段の生活に自然に取り入れるほど、こういった知恵が生活に溶け込んでいるんだなと感心しました。
枸杞の実は特に調理をする必要もないですし、取り入れやすいかと思います。最近、目が疲れやすいなぁと感じている方は、是非お試しください。その他にもブルーベリー、人参、ホウレン草、レバーなども積極的に取り入れると良いでしょう。
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